顎変形症 体験記 – 気になる入院と費用の話 –

顎変形症 体験記 – 気になる入院と費用の話 –

実は私は数年前まで顎変形症(がくへんけいしょう)でした。なかなか病名について聞きなれない方もいると思いますが、そんな病気のことも簡単に紹介しながら今日は顎変形症の治療体験記をお届けしようと思います。もちろん私は医者ではないので、患者視点で今から顎変形症の治療を検討している方やまさに治療中の方でちょっと気になっていることなどお伝えできればと思います。

顎変形症(がくへんけいしょう)とは?

顎変形症は、顎(あご)の骨の上下いずれかまたは上下ともにずれている症状で、顔が左右非対称に歪んだり、無理をしないと口が開けられない、もしくは閉じられないなどの異常が生じる病気です。原因は医学的いもまだ特定されていないようですが、遺伝子であったり発育時のかみあわせなど、複数の要因があると言われているようです。

見た目的にいうと、極度の受け口や出っ歯などの方は顎変形症の可能性が高いです。コミックキャラだとこんな方たちが対象となる可能性が高いです。ちなみに私は受け口でした。

では、この症状のデメリットはどんなことでしょうか?

顎変形症のデメリット

  1. 噛み合わせが悪いので、食事がしにくい
  2. 歯の噛む力が特定の歯などに負担をかけてしまい、歯が傷つき割れやすい → 虫歯になりやすい
  3. 自然と口が空いてしまうので、口腔内が乾燥しやすい
  4. 話づらく、発声が悪い
  5. 顔が不均等なので、自分の容姿に自信がもてない

上記はデメリットの一部ですが、顎変形症のままで何一ついいことはありません!!!
個人的に一番嫌だったのは、5番目の「自分の容姿に自信がもてない」でしょうか!写真撮られるのが大嫌いでした。また全部が顎変形症のせいとは書きませんが、やはり普段から自信がなかったので、大事な場面でいろいろ失敗をしたりなど、これまでの人生にとってもよくなかったように思います。これらのデメリットを考えたうえで、私は30代後半でしたが、まだまだ人生は長いと思いしっかり治療をして治そうと決意しました。



顎変形症の治療について

顎変形症の治療について

顎変形症の治療は大きく分けて以下、3段階あります。

・術前矯正

顎(あご)の手術をする前に、歯列矯正をします。顎の噛み合わせがよくなっても、歯の位置がずれているとまた顎がずれる原因になったり
そもそも、顎の正しい位置を決めるには歯並びが整っていないといけないようです。
期間としては、約1年かけて矯正を行いました。この時、一番気をつけたのが虫歯にならないように歯磨きをしっかりすることです。虫歯になるともう一度治療をして、再度矯正器具を調整し直さないといけなくなるので、絶対虫歯にならないように、歯磨きは念入りにしました。ちなみに歯ブラシは、通常の全体磨き用の歯ブラシの他に歯間ブラシや、フロスなども利用して徹底してプラークコントロールに心がけました。

術前矯正期間:1年

・手術

私は受け口で顔が左右非対称になっていたので、図のように下顎の骨を一部切りとりその切り取った分、後ろに引っ込めてつなぐという手術をしました。結構、原理的にはシンプルで、びっくりです!

手術

手術前日の夜から食事も水分もとることは制限されます。そして迎えた朝、手術着に着替えオペ室へ入ります。人生初めての手術でしたので、ちょっと不安はありましたがそんな不安もつかの間で全身麻酔を注入されるとあっという間に意識がなくなり、気がついたら手術も終わり入院室のベッドの上でした。手術は約8時間。術後、目を覚めた時痛み止めの点滴がはいっていたとはいえ、やや痛みがありました。ただ、個人的に一番違和感があったことは手術中に泌尿部にチューブを入れられ尿が外に漏れないようにされていたことです。初めてのことだったので、どうやってオシッコをすればよいか、わからずにとても苦労しました。

術後についてですが、写真のようにまるで金正恩のように顔がパンパンに腫れています!そして痛み止めが切れてくると当然のように顎の骨が痛み、さらには少し起き上がると鼻血がでてきたりと苦しい日が3日間ぐらい続きました。

顎変形症手術後写真

顎は骨折しているので、ガードで固定されています。

食事については、流動食がメインとなります。パン粥や重湯、野菜スープや牛乳など兎に角、噛む力がないのですべて水分で吸収できるようなメニューです。顎は思ったように開かないので、食べる時も太めのストローで吸って食事をとります。この流動食は退院3日前ぐらいまで続きました。退院3日ぐらいからは、徐々にお粥など柔らかな固形物が入ったものを食べれるようになします。ちなみに、入院中は3Kg痩せることができました!!

流動食

入院期間:3週間

・術後矯正と手術後の生活

退院直後について
退院後は、食事をする以外は顎をずれないようにするために上下の矯正装置にゴムでしっかりと固定させます。常に歯は閉じたままになっているので、結構しゃべりにくいです。
また、顔の腫れも退院後もまだまだ腫れたままで、徐々に腫れも引いていきます。ただし、完全に腫れが引いたと実感するには半年ぐらいかかりました。ちなみに、腫れにはかぼちゃなどビタミンAが豊富な食材が効果的です。私も実際にかぼちゃを積極的に食べて腫れが大分早く引いていきました。

仕事について
仕事復帰についてですが、退院後3日ぐらいから復帰してました。矯正装置とゴム固定でしゃべりにくいですが、事務職だったためパソコンと簡単なコミュニケーションだけできれば特に業務には差し支えはありませんでした。仕事については、営業など人前にでなければならない仕事だとすぐに復帰は難しいかもしれませんので、お医者さんにも相談した方がよいと思います。
また、一番苦労したのはお昼ごはんでした。最初のうちは柔らかいものしか食べれないので、コンビニでグラタンやスープ、ゼリーなどを買って食べてました。会社にレンジがあったので、インスタントのお粥などもよく利用していました。結構、食べるものが限られているのでなるべく、飽きがこないようにメニューをローテーションしながら凌ぎました。

術後矯正について
前述しましたが、手術後は矯正装置の他に顎を固定させるためにゴムを上下の矯正装置をかけて、顎がずれないようにします。期間にして3ヶ月ぐらいで、骨が回復し安定してくるので付けています。
その後は、通常のワイヤーの矯正装置で調整していきます。こちらも期間は長く1年近くはワイヤーでの矯正が続きます。1年後、ようやくワイヤーがとれてもまだ、終わりではありません。その後、マウスピースを作り日中や睡眠時間などもしばらくマウスピースを付けて歯の位置を保定していきます。かなり長い道のりですが、私の場合はさらにもともと術前矯正前に虫歯治療をして仮歯の状態で手術をしたため、現在はその歯を本番の歯へ差し替えるための治療を続けています。

術後矯正期間:2年



費用について

費用について
手術費用は気になるところだと思います。その人の症状の重さや病院によって保険適用かどうかは変わってくるらしいのですが、私の場合は幸いにも保険適用だったので、思ったほど手術と入院費用はかかりませんでした。加えて、事前に高額医療限度額適用認定証の申請もしたので実質、自分で支払ったのは手術・入院費込みで20万円ぐらいです。
高額手術の場合は、入院前なら限度額適用認定証を取得して入院する際に受付でお渡しすると費用が抑えられます。入院前が間に合わなかった方でも退院後に、健康保険高額療養費支給申請を出せば費用一部が戻ってきますので、ぜひご自身の会社の保険組合などに問い合わせしてくださいね。

その他、入院費だけにスポットを当てると部屋のタイプで1人部屋、2人部屋、6人部屋で費用が変わってきます。私は6人部屋で費用を抑えたので1日あたり4,000円の利用費がかかりました。また病院によっては、飲み物や冷蔵庫、個人専用のTV利用費などもお金が必要なのでご注意ください。

以上、顎変形症治療の大まかな流れをお伝えしました。
実際に治療を終えてみて、満足感はかなり高かったです!!

先にあげたデメリットが治療をすることで、全て改善され自分にとってかなりプラスになりました。額変形症は若い時に治療する方が多いようですが、私は30代後半のやや高齢になってからの治療で不安はありましたが、治療を終えた今となっては、やはりトライしてよかったと思います。人生100年時代と言われている今、もしこのブログを読んで迷われている方がいましたら、ぜひ治療をお勧めしますので諦めずに挑戦してみてください!

顎変形症 プレート除去手術 ~気になる入院と費用について~