フィレンツェ観光 歩くだけでアートと触れ合える街

フィレンツェ観光 歩くだけでアートと触れ合える街

地中海クルーズも中盤にさしかかり第三の寄港地リボルノ港へ停泊。リボルノ港から約1時間半ぐらいで、かつてイタリアの首都でもあったフィレンツェの街へと入りました。

芸術の都と言えばパリですが、ここイタリアのフィレンツェも芸術の都と言っても過言ではないほど街中アートに溢れている街です。
今回は、そんなアートが楽しめるフィレンツェの魅力をお伝えしようと思います。

これからイタリア旅行を検討している方、または興味がある方はぜひ、チェックしてくださいね。

今回のフィレンツェ観光のスケジュール

リボルノ港からフィレンツェへ移動

フィレンツェ観光
1.天国の扉
2.ドゥオーモ
3.ウフィツィ美術館

ミケランジェロが絶賛した天国の扉

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

映画「インフェルノ」でも登場したサン・ジョヴァンニ洗礼堂。
11~12世紀に建てられ、後ほど紹介するドゥオーモの正面に向き合って立つ八角形の建物です。特長としては3つのブロンズの扉がありますが、このうち、東門と北門を担当したのが初期ルネサンスの彫刻家で有名なロレンツォ・ギベルティです。特に、東側に位置する扉は旧約聖書の10枚のストーリーがレリーフに刻まれており、後にその美しさに感動したミケランジェロが「天国の扉」と賞賛たとか。ちなみに、作者ロレンツォ・ギベルティですがちょっと茶目っけがあったのか、扉には自分の自画像の彫刻を立体的な感じで残しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

天国の扉



ドラゴンクエストに出てきそうな建物ドゥオーモ

ドゥオーモ

フィレンツェの象徴であるドゥオーモといわれる建物は、​「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」というキリスト教カトリックの教会です。この建物は、石積み建築でのドームとしては世界最大でルネッサンス期の代表する建物でもあります。

見た瞬間

「リアル ドラクエか!」(笑)

と思うほど、建物の大きさとその、外壁や外壁にある彫刻の豪壮さに圧倒される魅力があります。大きいビルディングは現代でもたくさんありますが、それとは違ってあれだけの芸術的な装飾がされた建物がこの世にあるのかとただただ、驚かされます!!



ウフィツィ美術館

イタリアでもその作品の重要性や作品数から3本の指に数えらえるほど人気がある美術館です。今回はツアーで入りましたので、あらかじめチケットは確保していましたが個人で入る際はかなり前から予約をするか、朝早くに並ばなければ手に入らないほど人気があるそうです。実際、今回も団体ツアーとはいえ30分ぐらい入口前で順番待ちました。

早速館内に入り作品をご紹介!美術館はなんと写真撮影がOKでした。ただし、フラッシュは作品を傷めるということでNGとなりますので、フラッシュモードを切るように注意してください。

さて、今回は私がガイドから見聞きして興味をもった3点のご紹介をします。私自身アートに詳しいわけではありませんが、そんな一般ピープルの私でさえ聞いて興味をひかれた作品ばかりを紹介していきますので、ぜひご覧ください。

中世の画期的な画法を駆使した「荘厳の聖母」

最初の入り口をくぐるとすぐに見えてくる大きな祭壇画。これこそが中世の画家ジョットの作品「荘厳の聖母」です。この絵画ですが、現代の私たちでは当たり前の技法となっていますが、当時としては画期的な絵画手法を使われています。それを見比べれるようにこの部屋では正面にジョットの「荘厳の聖母」、左右にはチマブーエ作とドゥッチョ・ディ・ボンインセーニャ作の別の「荘厳の聖母」が飾られています。
では、この3枚見比べてみてどんな違いがあるか少し考えてみてください。

▼左:チマブーエ作 / 右:ドゥッチョ・ディ・ボンインセーニャ作「荘厳の聖母」

荘厳の聖母

▼ジョット作「荘厳の聖母」

どうですか?分かりましたかね?
初めて私がみたときは、まったく分かりませんでしたが、解説をきくとなるほどねとなります。

その違いは「遠近法」を使っているかとなります!

ちょっとがっかりしましたかね!?(笑)
現代では当たり前の手法ですがジョットが生きた中世では、まだ存在しなかった技法だったそうです。改めて、他の2作品と比べると確かに左右の天使の奥行感や中央のマリアの膝にのっている足の部分などに奥行が感じられます!

後の時代の私たちから見れば珍しくない当然のことでも、その時では大変なイノベーションだったという訳ですね。今の私たちの時代もIoTやAI技術など次々とイノベーションが起きていますが、いずれ未来の人から見ると当たり前になってくるんだろうなと思いながら、ちょっと人類の進化を考える契機なった作品でした。

「グロテクス」の本当の意味がわかる天井画

ウフィツィ美術館の見どころは壁画に飾っている数々の絵画や彫刻だけではありません。天井を見わたすと壁面いっぱいに何かの文様が描かれています。これがこのタイトルにある「グロテクス」の意味がわかる「グロテクス文様」の天井画です。では、以下見てみましょう。

グロテクス文様

「えっ!? 全然グロテスクじゃないんだけど!」

とか、聞こえてきそうですね。
グロテクスというと、今では何か醜く気持ち悪くホラー映画のシーンなんか思い出すかもしれません。
しかし、元々のグロテスクの語源は地下墓所や洞窟を意味するイタリア語”grotta”から来ています。「洞窟」というのは、15世紀に再発見された古代ローマ帝ネロの建設した未完の宮殿群「ドムス・アウレア」の部屋と回廊のことを指しており、この天井画にあるような人、動物、植物などをが変化する奇妙だけど何か滑稽な模様が見られたそうです。

そういうことから、グロテスクとは「奇妙」で「滑稽」なものを本来は指すようです。

ヴィーナスは妊婦さん!?

春(プリマヴェーラ)
ボッティチェッリ作の「春(プリマヴェーラ)」には様々な謎があると言われています。定説ではないので、注意してみてほしいのですが中央に位置するヴィーナス、よく見るとお腹が少し膨らんでいるように見えます。実はこのヴィーナスはキリストの母マリアを描いたものではないかということが言われているようです。その証拠として挙げられているのが以下になります。

・ヴィーナスのまとう衣が赤である。

先ほど紹介した「荘厳の聖母」でも中央にマリアが描かれ、赤の衣を着ているようにマリアが描かれる絵には「慈愛」を意味する赤の衣が描かれることが多いようです。

・ヴィーナスの後ろだけが、後光がさしているかのように半円に明るく描かれている。

こちらもマリアが描かれる際、定番のようにでてくるモチーフとなります。「荘厳の聖母」でもしっかりと後光が描かれています。

・受胎していること自体がマリアである

逆説的で変な言い方かもしれませんが、キリストの母マリアだとするとお腹に宿っているのはイエス・キリストになり、またこの作品のタイトル「春(プリマヴェーラ)」とは人間界の春つまり、イエス・キリストの誕生を告げる絵とも捉えられるわけです。

このようにして見ると、単に「愛」をテーマにした「春(プリマヴェーラ)」という作品として紹介されるより、ぐっとヨーロッパに息づくキリスト教文化が作中に奥深く表現され観賞の仕方も変わってきますよね。

もちろん、この作品以外にもこういった作中の謎が秘められたものがこのウフィツィ美術館には展示されています。ぜひ、観賞する前にサラッとそんな作品のことを調べていくとさらに、深みのある観賞ができて楽しみが倍増するのではないでしょうか!

窓外のアート ポンテ・ヴェッキオ橋

ポンテ・ヴェッキオ橋

ウフィツィ美術館にはアート以外でも、ぜひ見てほしいところがあります。それは、ウフィツィ美術館の窓から見るポンテ・ヴェッキオ橋です。アルノ川に架かる橋で、イタリア語で「古い橋」の名が示すとおりフィレンツェ最古の橋になります。第二次世界大戦で多くのフィレンツェにあった橋が破壊されたのですが、ヴェッキオ橋だけが戦火を免れ生き延びたそうです。

ヴェッキオ橋とその背景に広がる街並みを一望でき、ヨーロッパらしいとても美しい風景です。ぜひ、訪れた際はご覧くださいね!

以上、フィレンツェの街をサラッとダイジェストでお送りしましたが、この街はローマのように大都市ではありませんが、とても歴史がありいたるところに観光名所や先ほどのアートのように奥深く謎が秘められたものがたくさん潜んでいそうです。正直今回1日だけの観光だけでは全然足りませんでした。もし、これから観光を考えている方は、ぜひ数日滞在して楽しんでみるのもお勧めだと思います!