台湾 台北観光 [前編] 〜役立つ交通情報と名所巡り〜

台湾 台北観光 [前編] 〜役立つ交通情報と名所巡り〜

前回は、台北(たいぺい)郊外のお勧めスポット九份(きゅうふん)をご紹介しましたが、今回はいよいよ、市内散策ということで台北市内の名所スポットをご紹介していきたいと思います。

台湾は台北市一つとっても、たくさんお伝えすることが多いので、前編・後編2回に分けてお伝えします。

これから、台湾観光を検討している方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

今回の台北観光スケジュール

・中華民国総統府 外観観光
・中正紀念堂 観光
・龍山寺 観光
・国立故宮博物院 観光

市内観光ならMRTをチェック

台北市内観光をするにあたって、必ずチェックしておきたいのが台北市内の交通網です。
台北も日本と同様に、MRTという地下鉄が東西南北走って、ほとんどの名所はこの地下鉄を利用することで簡単に行けるので、ぜひチェックしておきましょう。

MRT利用をする際は、日本のSuicaのような電子交通カード「悠遊カード」を購入してチャージしていくと、逐一チケットを買わずにMRTを利用でき便利です。

しかも「悠遊カード」を利用すると、なんと通常のチケット代より20%引きになり、とてもお得です!

ぜひ手に入れて置きましょう。

悠遊カード

さて「悠遊カード」買い方は2通りありますが、
1つはMRTの駅窓口で購入する方法です。こちらは駅員とのコミュニケーションが必要なので、言葉が使えないとちょっと手間取るかもしれません。

ですので、次の2つ目の自動販売機で購入する方法をお勧めします。

自動販売機での購入方法は簡単です。販売機に「悠遊」(英語表記:「EASY CARD SALE」)と書いている販売機があるので、100台湾ドルを入れて購入できます。

ただし、こちらはカード代だけでチャージは別途券売機でチャージしなければならないので、ご注意ください。

MRT利用のポイント
・MRTのマップをあらかじめ手に入れておく
・「悠遊カード」を購入(カード代:100台湾ドル)
※チャージは別途費用必要
※購入は自動販売機が便利。ない場合は、MRT駅窓口で購入

また、旅行の準備としてWifiを持ち歩くことをお勧めします。MRTの地図も検索でき、道に迷ったり観光情報を調べたりする際に活躍します。
私がおすすめしているレンタルWifiは、【Funwifi】です。

FunWifiは台湾現地にある台北桃園空港に自社カウンターがあるWifiレンタル業者です。ご存知の方も多いですが、台北の桃園空港は日本でいえば東京にとっての成田空港のような立ち位置の空港で、その第一、第二ターミナル両方にカウンターがあり、レンタルするのも便利です。もちろん日本国内でも受け取りできます。

さらに、サクサクネットにつながり品質も良く、1日680円で低価格というところも魅力的。
ぜひ、利用してみてくださいね。



明治時代を思わせる!?レトロな建築 中華民国総統府

早速、第一の観光名所「中華民国総統府」をご紹介します。

台北駅からの行き方は、MRT板南線に乗って1駅西門駅で降りると、中華民国総統府へ行くことができます。

中華民国総統府は、中華民国の元首および首脳である中華民国総統が執務をおこなう官邸です。ちなみに、今の総統は民進党の蔡英文さんで、中国からの独立志向が強く親日的なので個人的には応援しています。

それはさておき、外観はレンガ建ての重厚さがありながらも、神殿のような柱やアーチ状のバルコニーと優雅さも兼ね備えたレトロな建物です。

総統府

ですが、この建物ですが、どことなく日本にもある明治時代の洋館に似ていませんか?

それもそのはずです!

実は総統府は日本統治時代の1919年に日本人設計者 長野宇平治(ながの うへいじ)によって設計された建物で、当時は台湾総督府として利用されていました。現在は当時の建物を改修して中華民国総統府として利用されてる歴史があります。

設計者の長野宇平治(ながの うへいじ)は、明治・大正・昭和と日銀本店および、支店建築を数々設計した建築家としても有名です。今でも長野宇平治が手がけた建築は、日本各所に残っていますので、ぜひ機会がありましたらそちらもご覧くださいね。


日本銀行本店本館

この日は外観見学だけで終わりましたが、1点注意事項があります。

総統府の目の前にある道で、外観の写真を撮ることがNGとなっています。知らないで撮影しようとすると総統府の憲兵に注意されますので、ご注意ください。

私は知らないで撮影してしまったので、注意されてしまいました、、、、反省

一方、内観見学ですが普段は平日の9時〜12時まで、しかも限られた範囲のみしか中の様子を見ることはできないのですが、月に一度だけ外国人も含め、予約無しで無料で中に入り自由に見学(一部除く)出来るようになる日があります。

以下、総統府のホームページをチェックすると日程がみれますので、内観見学したいという方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

中華民国総統府
公式ホームページ:
https://www.president.gov.tw/Page/124



中正紀念堂の見どころ

中正紀念堂

次に訪れたのは、中正紀念堂です。
総統府からも近く、松山新店線西門駅から2駅目の中正紀念堂駅に降りると、すぐ目の前が中正紀念堂になっています。

中正紀念堂は、初代中華民国総統 蒋介石が1975年に死去した際、行政院(日本の内閣に相当)が全国民の哀悼の意を表すことを目的として計画されました。

着工は翌年1976年で、完成は1980年と4年もの歳月がかけられただけあって、写真にあるようにとても大きな建物になり、中央の紀念堂の中には大きな蒋介石の銅像が座っており、今でも儀仗兵によって守られながら座っています。

その銅像の大きさから中華民国に多大に影響を与えたことが肌で感じられます。

蒋介石銅像

儀仗兵の交代式には、その毅然とした姿を見ようと、たくさんの観光客が集まります。

儀仗兵交代式

命名に揺れる中正紀念堂

さて、中正紀念堂の「中正」という名称はどこからきたのでしょうか?

最初、私も知らなかったのですが、日本・中国本土では蔣介石の呼び名で知られていますが、台湾では蔣中正(チャン・チョンヂェン、蔣中正)の名称が一般的なので、中正紀念堂と名付けられています。

ただ、この名称ですが蔣介石という中華民国に多大に影響を及ぼした政治家の記念碑だけに、政治的に揺れた時期もありました。
それは2007年に、民進党政権下「台湾民主紀念館」に改名されたことです。

ご存知の通り、台湾は今でも中華人民共和国から独立して中華民国として存在しようと、政治的に努力をしています。一方、中国はそんな台湾を認めようとせず、あくまで「一つの中国」として国の内外に喧伝をし、台湾を中国の一部として取り込もうとしています。

そんな中国への反発から「台湾正名運動」という台湾の公的な場で使用されている「中国、中華(China)」という呼称を「台湾(Taiwan)」へ置き換え、台湾の存在を「中国の一部」から「中国とは別個の地」に代える運動が起きました。その運動の影響下で特に中国からの独立志向が高い民進党政権時代に、「台湾民主紀念館」に改名を行いました。

これは、中華民国の象徴ともいえる政治家である蔣介石の記念館を使った「中国からの独立」を目標にした強いメッセージです。

自由広場

2009年に国民党が政権復帰した際に「中正紀念堂」に名前を戻し、現在は民進党が再び政権をとりましたがそのままの状態で「中正紀念堂」となっています。この変遷を考えていただければわかると思いますが、「中正紀念堂」は台湾の政治的志向が色濃く現れる場所なのではないでしょうか。

中国の圧力が強まる今、今後もこの場所は政治的にも注目の場となっていくかもしれませんね。



以上、前編の台北観光をお届けしました。今回ご案内した「総統府」や「中正紀念堂」は、歴史を知らずともその建物の大きさや雰囲気だけでも十分楽しめますが、さらに歴史や文化などを予め調べていくと、さらに深みのある観光ができると思います。

旅行を契機に他国を知る!
他者を知って、己を知る!

ということで、次回台北観光 ぜひお楽しみにして待っててくださいね!!