むし歯予防 歯磨きしたのにむし歯になってませんか?

今回は皆さんが毎日している歯磨きについてのお話をお伝えします。
以前、「歯医者でクリーニングしている人は人生で恩恵を享受している件」という長いタイトルで書いた記事にもありますが、日本人の口腔内事情はかなり、先進国の中でも遅れており、ひどい状況です。
前回お伝えした日本人の成人(30〜64歳)の約8割が歯周病の他にも、70歳以上の歯の残存数はトップのスウェーデンが20本なのに対し、なんと日本人は8本という有様です!
つまり、日本人は歯のケアができていないということになります。
前回お伝えしましたように、歯のケアには歯医者さんに行ってケアをしてもらうプロフェッショナルケアと、普段、私たちが自宅でするセルフケア、いわゆる「歯磨き」に分かれます。
そして、当然のことですがいくら歯医者さんに定期的にクリーニングしてもらっているからといって、セルフケアをなおざりにしていては、むし歯や歯周病を防ぐことはできません。
ということで、今回は自宅でもしっかりと歯磨きを実践できる方法をお伝えします。
むし歯になりやすいなと感じている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
歯を磨く目的
原因がわかれば、対策が打てる!
ということで、歯磨きの話に入る前に、まず簡単にですがむし歯になる原因をお伝えします。
朝眠りからさめると、口腔内がネバネバしている感じはありませんか?
そうです!あのネバネバが実は、むし歯の原因といわれる歯垢(プラーク)になります。
歯垢には、なんと1000億以上の細菌が詰まっていると言われ、むし歯はその歯垢の中にいる細菌が歯を溶かし広がっていくことで発生します。
つまり、むし歯予防をするにはいかに、この歯垢(プラーク)を日々、除去するかが大切になってきます。
よく、歯医者さんなどで歯磨きの指導を受けると「プラークコントロール」という言葉がでてきますが、歯垢を日々、取り除いてしっかりと口腔内を管理することを意味します。
ここまでくれば、なぜ歯磨きをしなければならないかお分かりですね?
そうです、日々増殖する歯垢を除去するために、毎日歯磨きすることが必要になってきます。
その歯、ちゃんと磨けてますか?
さて、ここからが本題です。
日々、歯磨きをしているのにむし歯になりやすいという人いませんか?
実は、私もその一人でした。毎日、歯磨きをしているにもかかわらず、むし歯が多くて、よく歯医者に治療で通っていました。
原因は細かいことを言えば、たくさんありますが、やはり先に挙げたプラークコントロールができてなかったのが一番の原因でした。磨き残しがたくさんあったということになります。
なんだそんなことかと思われた方も、たくさんいるかもしれませんが、意外とこれが油断なりません。
もちろん、目に見える食べ残しなどはもっての外ですが、肉眼では見えにくい歯垢がちゃんととれているかどうか、なかなかわからないですよね?
私が歯医者で指導を受けた際、よく歯垢が残っていた箇所が、歯肉と歯の付け根の部分であったり、歯と歯の隙間であったりとなかなか、見えにくいところが多かったです。
では、目に見えない歯垢はあきらめるのか?
そんなことは、やはりできませんよね。
そこで登場するのが、この歯垢を見える化するアイテム「染め出し液」です。
歯医者さんで指導を受けた方は、ほぼ体験しているかと思いますが、この染め出し液を使うことで、歯垢が残っている部分だけ歯を染めてくれるので、磨き残しの部分がわかります。
シンプルな方法ですがとても分かりやすいですよね。
おすすめの「染め出し液」と使い方
こちらでは、私のおすすめの「染め出し液」と、その使い方をお伝えしていきます。
Ci ダブルプラークチェッカー(歯垢染色液)
染め出し液もいろいろな会社からでていますが、この「Ci ダブルプラークチェッカー」は3つの点で優れています。
【amazon】Ci ダブルプラークチェッカー (歯垢染色液) / 1本(50ml)
- 新しい歯垢は赤紫色、古い歯垢は青紫色に染め分けされる
たまたま今日だけ磨けていないところと、いつも磨き残しがある箇所がわかるので、自分の歯磨きの傾向と弱点がわかります。
青紫に染まった箇所は、自分の弱点として注意して磨くように改善できます。 - キシリトール配合
むし歯予防によく使われる成分「キシリトール」が配合されています。単なる歯垢チェックだけでなく、むし歯予防にもなり一石二鳥のアイテムです。 -
フルーツフレーバーで、子どもにも使用しやすい
グレープフルーツの良い香りがして大人だけでなく、子どもにも受け入れやすいアイテムです。
正直、自分の子ども時代にも、こんなアイテムあったらよかったなと思ってしまいました。
使い方
染め出し液も手に入れたことで、続きましていよいよ磨き残しが一目でわかる「染め出し液」の使い方をお知らせします。
使う目安ですが、週1は必ずチェックしてみてくださいね。
以下、手順で行ってください。テキストだけでは、分かりにくいという方はぜひ、動画のほうもごらんくださいね。
- 綿棒や綿球などに、染め出し液を数滴浸し、歯面全体にいきわたるよう塗布します。
- 塗布後、お水で軽く1~2回すすぎます。
- 歯垢が付着している部分が赤く染まります。
- 染まっている所が磨き残しをしている部分になるので、赤く染まった部位を鏡を見ながらブラッシング。
染まった部分が綺麗にとれるまで、磨いてください。
参照元:口腔ケアチャンネル
まとめ
以上、一人でもできるプラークコントロールの方法をお伝えしました。
染め出し液を導入することで、確実に歯磨きの効果を上げることができます。
また、前回もお伝えしたように歯を健康に保つことは、様々なメリットがありますので、ぜひ実践してみてくださいね。
-
前の記事
「君たちはどう生きるか」から学ぶ “人間の結びつきについて” 2018.09.01
-
次の記事
玄米の効果 〜間違った玄米の知識をもってませんか?〜 2018.09.04